自動詞には、自然や機械などによる自動的な動きや変化が多いです。人や動物の意志ある行動には、他動詞を使うものが多いです。他動詞には、たいてい助詞の「を」が付きます。以前学習した「〜なります」と「〜します」が理解できていれば、難しくないと思います。

説明する必要はありませんが、客観的な言い方をするために、あえて自動詞で言う場合もあります。

　　　他動詞　　　　　　　　自動詞
　　　仕事を終えました　→　仕事が終わりました
　　　会社を辞めます　　→　会社を辞めることになりました

「自動詞＋ています」で今の状態を表します。２９課のような現在進行の意味になるのは、他動詞の場合です。（厳密には、自動詞ではなく無意思動詞、他動詞ではなく意思動詞です。）

「服が汚れています」や「お腹が空いています」のように、身近な例文を作りやすいので、意味も理解しやすいと思います。

こちらの「てあります」も文型２と似ていますが、こちらは他動詞を使います。こちらも状態の意味ですが、他動詞を使っているので、そこには暗に動作主の目的も存在します。

　　　　窓が開いています。　（状態の意味のみ）
　　　　窓が開けてあります。（暑かったので開けた）

他動詞なのに、助詞が「が」になることに注意してください。もちろん「を」のままでも意味は通じます。

「誰が窓を開けましたか」とか「どうして窓を開けましたか」と質問すれば、そこに目的が存在していることが分かってもらえると思います。