「寒くなります」や「部長になります」のような変化の表現は、３５課で導入済みです。ここでは、動詞の場合を練習します。

動詞によって、状態の変化と能力の変化の意味に分かれます。

状態の変化には、無意志動詞(自動詞)を使います。
　　　温泉が出るようになりました。（状態の変化）
　　　雪が降らなくなりました。（状態の変化）
　　　地震でドアが開かなくなりました。（状態の変化）

能力の変化には、可能動詞を使います。
　　　日本語が話せるようになりました。（能力の変化）
　　　納豆が食べられるようになりました。（能力の変化）
　　　泳げなくなりました。（能力の変化）

意志動詞(他動詞)を使うと、社会や習慣の変化になります。上の例を読めば、理解できると思います。

ただ、動詞を変えると、意味も変わるので、注意が必要です。
　　　誰も川で泳がなくなりました。（社会の変化）
　　　わたしは泳げなくなりました。（能力の変化）
　　　エアコンを買って、窓を開けなくなりました。（習慣の変化）
　　　地震でドアが開かなくなりました。（状態の変化）

「毎日歩いています」と「毎日歩くようにしています」の意味の違いは何でしょうか。前者は継続の意味ですが、後者には継続の意味の他に意志があります。「健康のために」のような語を添えれば、意志の意味も理解しやすくなると思います。

他動詞には動作主の意志があり、「ています」には継続の意味があることが理解できていれば、難しくないと思います。