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この指導メモには、オンライン日本語学習で日本語を教える人のための指導ポイントが書かれています。日本語教師でない人にも分かりやすい内容です。
入門
1.名前
2.疑問文 / 否定文
3.数字 / 年齢
4.指示詞
5.名詞 + 名詞
6.場所
7.AからBまで
8.動詞
9.過去形
10.もう / まだ
11.助数詞
12.います / あります
13.位置
初級
14.い形容詞
15.な形容詞
16.すきです
17.接続詞
18.比較
19.やりもらい
20.[動詞ます形]かた
21.頻度 / 程度
22.形容詞の過去
23.[ます形]たいです
24.どこか / どこも
25.取り立ての助詞
初級2
26.[て形]ください
27.[て形]くれます
28.[て形]、〜
29.[て形]います
30.[ない形]で ください
31.[て形]は いけません
32.[て形]も いいですか
33.[辞書形]ことができます
34.[た形]ことがあります
35.[形容詞]なります
36.から / まで
37.まえ / あと
38.名詞修飾
39.と言います
40.[い形容詞]さ
41.[普通形]し、〜
42.[た形]ら, [て形]も
43.[辞書形]と
44.手順
45.
初中級
46.[普通形]んです
47.[普通体] , [意向形]
48.[命令形] , [動詞形]な
49.[可能形]
50.[普通形]と思います
51.[意向形]と思っています
52.[普通形]という意味です
53.[辞書形]ように
54.[普通形]ので
55.[ます形]ながら
56.ば / なら
57.[た形]ほうがいいです
58.[て形]います/あります
59.[て形]おきます
60.[形容詞/副詞][動詞]
61.かも / てみたい
62.すぎます / やすいです
63.名詞化
64.名詞化2
中級
65.とおりに / ような
66.ように / ために
67.
68.のに/おかげで/せいで
69.[普通形]そうです(伝聞)
70.そうな / ような
71.そう / ところ / ばかり
72.受身
73.使役
74.丁寧語
75.尊敬語
76.尊敬語2
77.謙譲語
Lesson 5:名詞の名詞
  文型1
  ・[名詞]の[名詞]
       例 じどうしゃ・ほん → じどうしゃの ほん
            これ・ほん → この ほん

2つの名詞を「の」でつなぐだけです。注意点は、「あれ」「これ」「それ」が「あの」「この」「その」になるくらいです。

非常に簡単なのですが、ここで「名詞」ということだけは強調しておいた方が良いです。よくある間違いに「安いの服」や「切符を買い方」などがあるのですが、これらは品詞によって修飾の仕方が違うということを正しく理解していなかったために発生した間違いです。続きは、15課で導入します。

  文型2
  ・何 / 誰

      もの → なん        ひと → だれ
      これは ほんです。      この ひとは キムさんです。
      これは なんですか。     この ひとは だれですか。

疑問詞の使い分けを練習します。人には「だれ」を、物には「なん」を使います。人の名前には「なん」を使います。

「あれ」「これ」「それ」は物に対して使うので、人に対しては「あの人」「この人」「その人」を使います。

センスの良い学習者から、「dogは誰ですか。何ですか。」と質問されるかも知れません。動物も基本的に「何」です。

  文型3
  ・[人]の[所有物] → [人]の
      例 「だれの ほんですか。」「わたしのです。」
        「そのほんは ロバーツさんのです。」
        「なんの せんせいですか。」「えいごの せんせいです。」

既出の物に対しては、繰り返す部分の単語を省略できます。所有物でないものでも省略は可能なのですが、内容によっては不自然になります。また、人は省略できません。

 「それは誰の本ですか。」「これは私のです。」(省略可)
 「英語の地図はありますか。」「日本語のしかありません。」(省略可)
 「それは何の本ですか。」「自動車の本です。」(省略しない方が自然)
 「何の先生ですか。」「英語の先生です。」(先生は省略できない)

上記のように、省略しない方が良い例も多いです。ここでは、省略されやすく、理解もしやすい所有物に対してのみ練習します。

  応用練習
    A:しつれいですが、おなまえは。
   かくかく えんです。
    A:おくには。
   かくちゅうごくです。
    A:しつれいですが、おいくつですか。
   かくすみません。ひみつです。
    A:おしごとは なんですか。
   かくしゅふです。
    A:でんわばんこうは なんばんですか。
   かく090−○○○○−○○○○です。
    A:ありがとう ございました。

名前・出身・年齢・職業・電話番号を5課までに習った文型で練習します。どうしても答えたくない質問もあるでしょうから、「秘密」という単語も導入しておきます。下のような表を用意して、クラスメート同士に質問させましょう。

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┃ おなまえ ┃ おくに ┃おいくつ┃ おしごと ┃ でんわばんごう ┃
┃  onamae  ┃ okuni  ┃oikutsu ┃ oshigoto ┃  denwabangou  ┃
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┃      ┃     ┃    ┃      ┃         ┃
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┃      ┃     ┃    ┃      ┃         ┃
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  応用練習の文型
  ・お[名詞]
            丁寧語です。

        例:なまえ → おなまえ , しごと → おしごと

単語によって「お○○」と「ご○○」とを使い分ける必要があるため、実際は難しいのですが、語彙の少ない今の段階では、上の表にあるような単語だけ覚えれば十分です。詳しくは、74課で練習します。